キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前 上巻 (キングキラー・クロニクル 第 1部)
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キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前 上巻 (キングキラー・クロニクル 第 1部)
キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前 上巻 (キングキラー・クロニクル 第 1部)/¥ 1,995
- キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前 上巻 (キングキラー・クロニクル 第 1部)
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ファンタジーのクラシックとして残るべき傑作
原語で読んだ感想です。
《内容》
さびれた村の宿屋「Waystone Inn」の店主に身をやつしているKote(コート)は、実は「王殺し」として悪名高い、伝説の魔法使いKvothe(クウォーテ)だった。彼の真相を知るのは弟子のBastだけだったが、平和な村に不気味な出来事が起きはじめ、それに引き続いて伝記作家がKvotheを追って宿屋に現れる。
最初は伝記作家の申し入れを拒否していたKvotheだが、すべて彼の言葉のまま記すという約束のもとに彼の半生を語り始める。「The Name of the Wind」は、彼が3日にわたって語る半生の第1日目の部分である。
天才的な頭脳と音楽の才能に恵まれていたKvotheは、幼いときに謎のChandrianに両親を殺され、ホームレスとして生存のためだけに戦う。そこからようやく抜け出し、「University」に最年少で入学することに成功したが、才能があるゆえに敵を作り、体制を重んじない頑固で潔癖な性格のために何度も危機に陥る。
音楽を愛し、好きな女性に告白できず、弱者には優しい少年が、最もパワフルな魔法使いになり、悪名高い「王殺し」として伝説化し、ついに魔力を失うまでの波乱の人生を描く超大作。
《感想》
ハリー・ポッターと比較する者も多いが、この作品は作者のRothfussが20年かけて書き上げたものであり、ハリー・ポッターから影響を受けたと思える部分はない。また正義感が強いという意味ではハリーと似ているものの、Kvotheは自分のサバイバルのためや嫌な奴への復讐のためであれば平然とルールを無視する欠陥がある。だが、天才的な能力を持ちながらも、好きな女性の前では典型的に「自信のない少年」になってしまう人間的なヒーローに、読者はかえって親近感を覚え、魅了されることだろう。
ストーリーの展開だけを追うとこの作品のよさを見逃すことになるから、それだけはやめてほしい。
「Quill Award」受賞作。
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